【プレスリリース】i-nest capitalが「株式会社Photo electron Soul」へ出資
i-nest capitalが半導体業界にとって革新的な電子ビーム生成装置を開発した「株式会社Photo electron Soul」へ出資
2022年5月31日
i-nest capital株式会社
i-nest capital株式会社(読み:アイ・ネスト・キャピタル、本社:東京都目黒区、代表:山中卓、以下i-nest capital)は2022年5⽉、同社1号ファンドである「i-nest1号投資事業有限責任組合」を通じ、株式会社Photo electron Soul (よみ:フォト・エレクトロン・ソウル、本社:愛知県名古屋市、代表:鈴木 孝征、以下 Photo electron Soul)への投資を実行いたしました。
■ 革新的な電子ビーム生成装置「半導体フォトカソード型電子ビームシステム」で半導体業界の課題を根本解決
電子ビームは半導体検査装置、電子顕微鏡等に搭載され、エレクトロニクス、ライフサイエンスなど幅広い産業を支える基盤技術です。特に半導体製造の現場では、微細化と多層化の進展によって、既存技術による検査方法では多くの時間を要することが近年深刻な問題となっております。
Photo electron Soulはこの産業界の課題を根本的に解決するべく、革新的な電子ビーム生成技術「半導体フォトカソード技術」(以下、本技術)を基盤に、2015年7月に設立された名古屋大学発ベンチャー企業です。
本技術は名古屋大学において素粒子研究分野で30年以上にわたり研究され培われてきた技術です。Photo electron Soul は名古屋大学で開発された大型の学術利用向け本技術を、小型で耐久性の高い産業装置化することに成功し、同社の「半導体フォトカソード型電子ビームシステム」(以下、本製品)が製品化されました。本製品は、課題であった半導体検査装置の検査時間を、既存技術の約10分の1にまで短縮することを目指しています。
本製品により生成される高性能な電子ビームを搭載した半導体検査装置は、5G、自動運転、AIなどに使用される先端半導体供給に不可欠で、今後さらに需要が拡大することが見込まれています。
■本製品について紹介したビデオを公開しております
■ 半導体検査装置用電子ビーム生成装置メーカーとしてグローバルシェア50%を目指す
Photo electron Soulは、今回の追加投資で調達した資金を、国内外の顧客に対する高品質な本製品の量産体制の整備、さらに高機能の技術開発費等に投資し、半導体検査装置における電子ビーム生成装置のグローバルシェア50%を目指します。
また、将来的にはアカデミアで長年培われた電子ビーム技術をコアに、複数の異なる技術分野を融合させた製品・サービスを創出し、電子デバイス~モノづくり~ライフサイエンスなどの幅広い産業分野に大きな革新を起こすことを目標に取り組んでまいります。
■ i-nest capitalは豊富なノウハウ&ネットワークで成長を支援
i-nest capitalは、エンターテインメント&ライフスタイル領域を中心に新産業の創造や社会課題の解決を目指すベンチャーキャピタルです。
50年ぶりに刷新された電子ビームを生成するPhoto electron Soulの製品は、今後、電子顕微鏡や3D プリンタ等の加工領域、将来的には医療や宇宙領域にも活かされることが期待できます。
Photo electron Soulの経営陣の先端技術の商用化、半導体フォトカソード開発、事業開発等の領域での経験と実績を強みに、同社が半導体検査装置のみならず幅広い産業分野において独自の高性能な電子ビーム生成装置メーカーとしてグローバルリーディングカンパニーとなり得る将来性を評価し、今回の出資に至りました。
i-nest capitalは今回の資金提供に加え、各パートナーの豊富な支援実績及び広範なネットワークを活かし、引き続き、Photo electron Soulの企業価値向上に貢献してまいります。
■ 株式会社Photo electron Soul(フォト・エレクトロン・ソウル)
- Webサイト:https://photoelectronsoul.com
- 連絡先:inquiry@photoelectronsoul.com
- 設立:2015年7月
- 代表者:代表取締役 鈴木 孝征(すずき たかゆき)
■ i-nest capital株式会社(アイ・ネスト・キャピタル)
- Webサイト:https://www.i-nestcapital.com
- 連絡先:info@i-nestcapital.com
- 設立:2019年5月
- 代表者:代表取締役社長 代表パートナー 山中 卓(やまなか たかし)